第91回西日本脊椎研究会 抄録 (一般演題4)


23.当院におけるBKPの手術成績
 
岡山労災病院 整形外科
 
藤原 吉宏(ふじわら よしひろ)、田中 雅人、山内 太郎、魚谷 弘二
 
【目的】当院でBKPを行った症例の手術成績を報告すること。
【対象と方法】当院で施行したBKP70例76椎体(女47 男23、平均年齢79歳)で3カ月以上経過観察可能であった症例を対象とした。発症から手術待機時間は平均15.1週, 椎体レベルは中下位胸椎(Th4-10)3例、胸腰椎移行部(Th11-L2)58例、下位腰椎(L3-L5)15例であった。検討項目として手術時間、手術前後の局所後弯角、椎体高、隣接椎体骨折の有無と時期、手術有害事象、術前後のVASを調査した。
【結果】手術時間は平均41分で、局所後弯角は術前平均14.5°術後平均14.1°に改善し、最終局所後弯角は18.8°であった。術前椎体高は平均17.0mm、術直後椎体高は平均19.6mmに改善し、最終椎体高は平均17.3mmであった。隣接椎体骨折は平均12例(17%)で発症時期は平均6.2週であった。セメントリークを2例に認めた。術前VASは平均4.3から 術後平均1.5に改善した。
【考察】国内の研究と比較し隣接椎体の発症率は17%と平均的であった。
術後のVASは良好であった。最終局所後弯角は増大しており症例によってはBKPだけではなく椎弓根スクリューの併用も検討する必要がある。
24.Balloon Kyphoplasty(BKP) の一年成績と問題点
 
JCHO九州病院 整形外科
 
土屋 邦喜(つちや くによし)、伊藤田 慶
 
【目的】Balloon Kyphoplasty(BKP)術後一年での臨床成績および問題点の検討。
【対象および方法】BKPを施行し術後1年以上フォローアップ可能であった症例は13例、男性6例、女性7例、平均年齢78.6歳であった。
骨折高位はTh12 7例、L1 4例、L2 2例、フォローアップは12-60か月であった。
【結果】手術時間は平均48.1分、出血量は全例少量であった。
セメントリークは6例に見られ、全例術中に察知可能でリークの具合を見ながら注入を終了した。脊柱管内にリークを生じたものはなくセメントによる併発症は見られなかった。隣接椎体骨折を3例に認めた。
全例疼痛は軽減し、術後1年時13例中10例に明らかな架橋骨形成が見られBKP部位は安定化していた。
【考察】BKPは即時の疼痛軽減効果によりADLの劇的な向上が期待できる一方安易な適応は不十分な臨床成績のみならずセメントの脱転や緩み等をきたすため適応判断が重要である。
骨脆弱性の高度な症例に対しては適切な術後外固定および骨粗鬆症加療も重要と思われる。
25.後壁損傷を伴った脊椎椎体骨折に対する経皮的椎体形成術の治療成績
 
福岡みらい病院 整形外科・脊椎脊髄病センター、広島赤十字・原爆病院 整形外科、野村整形外科
 
柳澤 義和(やなぎさわ よしかず)、野村 裕、土井 俊郎、有馬 準一、大賀 正義
 
【はじめに】以前、経皮的椎体形成術(以下、BKP)の治療成績と限界について報告した。今回は前回の反省点を考慮して治療成績について検討した。
【対象と方法】対象は後壁損傷例に対してBKPを施行した16例(平均年齢: 78.7歳)で、骨粗鬆性:14例、脊椎転移:2例であった。主訴は腰痛や下肢痛など:15例、両下肢麻痺:2例であった。手術は術中神経モニタリング下にBKP単独を11例に、麻痺例に後方除圧術や後方固定術を追加した。合併症、術後のアライメント変化、腰椎旧JOAスコアなどを評価した。平均経過観察期間は109.2日。
【結果】合併症は椎体外セメント漏出:9例、術後隣接椎体骨折:6例、感染例:1例であった。アライメント変化は局所後弯角は改善していたが、全体後弯角は変化なかった。JOAスコアは改善していた。
【考察】今回は術後2週前屈位を禁止したことで術後早期の隣接椎体骨折が減少し、また脊柱管内セメント漏出の一因である椎体からの出血例であってもセメント粘度確認時間を以前より延長させたことで脊柱管への漏出を予防できたと考察された。
26.椎体後壁の突出を有する骨粗鬆性椎体骨折に対するBKPの治療成績
 
さぬき市民病院 整形外科1、香川大学 整形外科2
 
有馬 信男(ありま のぶお)1、藤原 龍史2、小松原 悟史2
 
【はじめに】脊柱管占拠率40%以上の椎体後壁突出を有する骨粗鬆性椎体骨折(OVF)のBKP治療成績を検討した。
【対象と方法】症例は8例(男 2例、女 6例)、手術時平均年齢 81.4歳(69~87歳)、術後平均追跡期間17.6カ月(3~41カ月)、発症から手術までの期間が平均2.9カ月(1~4カ月)であった。骨折椎体はT12:3例、L1:3例、L2:1例、L4:1例で椎体後壁の脊柱管内占拠率は平均41.9%(40%~54%)であった。これらについて術前後の画像所見、腰痛VAS(0~10)、ADL点数(JOAスコアADL項目14点)を検討した。
【結果】術前の骨折椎体可動平均15.2°(5~21°)、術前後弯角平均32.8°(11°~48°)で、術後後弯角平均31.9°(2°~48°)となり矯正損失を5例(隣接椎体骨折4例、骨セメント前方逸脱1例)に認めた。腰痛VASは術前平均8.8(7~10)が術後平均3.6(0~7)、ADL点数は術前平均0点(0~4点)が術後平均8.8点(7~11点)で平均改善率60.3%(50~79%)であった。
【結語】後壁突出があるOVFでもBKPによりADLの改善は得られたが矯正損失には注意を要する。
27.不安定性を伴う陳旧性骨粗鬆性椎体骨折に対するBKPの椎体安定化に関する検討
 
自衛隊別府病院 整形外科1、大分整形外科病院2
 
今井 大輔(いまい だいすけ)1、大田 秀樹2、松本 佳之2、井口 洋平2、巽 政人2、塩川 晃章2、眞田 京一2、木田 浩隆2、竹光 義治2
 
当院ではcleft を伴う不安定性のある陳旧性骨粗鬆症性椎体骨折に対し経皮的椎体形成術(以下BKP)を行ってきた。
BKP施行後の隣接骨折やその後の椎体安定化について検討した。
2016年2月~2018年12月に当院で上記骨折に対しBKP単独手術を実施し3か月以上経過した65名(男性9例、女性56例)を対象とした。
手術椎体高位、cleftの位置および形態、術前の隣接椎体変性の有無、術後の隣接椎体骨折の有無を検討した。
隣接骨折をきたした症例は65例中8例であり、隣接骨折椎体は胸腰椎移行部に集中していた。Cleftが上下に偏在し骨性終板が破綻している場合、さらに終板破綻側の隣接椎体が胸腰移行部の場合に骨折が起こりやすい傾向にあった。隣接骨折後は、セメントを挟んで椎体間が骨棘で架橋され安定化する傾向にあった。
胸腰移行部には力学的ストレスが集中するため、同部位へのセメントのストレスは骨折を惹起する可能性が考えられた。
上記を満たす骨折は隣接骨折予防のためインプラントの使用も検討する必要がある。
28.骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKPの予後不良因子の検討
 
JA広島総合病院 整形外科
 
平松 武(ひらまつ たけし)、山田 清貴、田中 信弘、橋本 貴士、丸山 俊明、福井 博喜、藤本 吉範
 
【目的】骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKPは良好な手術成績が報告されているが,隣接椎体骨折や骨癒合遷延などの限界がある。胸腰椎移行部のBKP初回施行例の予後不良因子を検討した。
【対象・方法】2011年1月~2014年3月に当科でBKPを施行した236例のうち,胸腰椎移行部(T11-L2)に対する椎体形成術初回施行例85例(男性21例,女性64例,手術時平均年齢77.8歳)を対象とした。腰背部痛(VAS),活動性(ODI)を調査し,術後1年間の隣接椎体骨折および骨癒合遷延例における術前X線学的予後不良因子を検討した。
【結果】平均VAS,ODIは術後有意に改善したが,術後隣接椎体骨折を15例(17.6%),骨癒合遷延を3例(3.5%)に認めた。術後隣接椎体骨折は骨架橋形成を伴う症例に有意に発生し,骨癒合遷延例では全例に椎体内クレフト,骨架橋形成,棘突起骨折を認めた。
【結語】BKP施行時の骨架橋形成は術後隣接椎体骨折の危険因子となり,椎体内クレフトと棘突起骨折も合併する症例では骨癒合遷延の可能性がある。
29.骨粗鬆性椎体骨折に対するballoon kyphoplastyの術前画像所見から予測する予後不良因子の検討
 
広島市立安佐市民病院 整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター
 
古高 慎司(こたか しんじ)、藤原 靖、大田 亮、真鍋 英喜
 
【目的】Balloon kyphoplasty(以下BKP)は多くの症例で良好な除痛効果が得られているが,成績不良例も少なからず存在する。本研究の目的は,術前の画像所見を術後成績により比較検討し,術前から予測できる予後不良因子について考察することである。
【対象と方法】骨粗鬆性椎体骨折に対しBKPを施行し,そのうち術前にレントゲンとMRIを撮影し,術後経過観察可能であった66例を対象とした。BKPで症状が改善した群(I 群)と改善しなかった群(N 群)2群に分類し,年齢,性別,施行椎体高位,身長,体重,Body Mass Index(以下BMI),骨セメント注入量,単純レントゲン所見(局所後弯角と椎体不安定角,矯正角),MRI所見をそれぞれの群で比較検討した。
【結果】I群は47例,N群は19例であった。2群で比較検討すると,術前MRIにて骨折椎体偽関節部に浸出液貯留を広範囲に認める症例は,N群で有意に多く認めた(p<0.05)。その他の検討項目では有意差を認めなかった。
【考察】BKP成績不良例では,術前MRIで多くの症例に椎体内浸出液貯留を認めた。椎体内浸出液貯留は成績不良因子となることが示唆された。
30.経過不良因子を有する骨粗鬆症性椎体骨折に対する早期BKPの有効性検討
 
下関市立市民病院1、野村整形外科2
 
白石 さくら(しらいし さくら)1、山下 彰久1、渡邊 哲也1、太田 浩二1、白澤 建蔵1、野村 裕2
 
【はじめに】骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対するBKPは十分な保存治療を行っても疼痛が強い症例に適応となる。今回我々は比較的早期にBKPを施行した症例を調査した。
【対象と方法】2011年7月~2018年6月まで、OVFに対し8週以内にBKPを施行した62例(男15、女47例)を後ろ向きに調査した。早期手術の契機となった経過不良が予測される因子、手術時間、術前術後の疼痛・ADL改善効果、X線学的パラメーター、合併症や続発性骨折などを調査した。
【結果】経過不良因子は中柱・後柱損傷:62.9%、楔状率50%以下:46.7%、MRI-T2 diffuse low:39%が多かった。手術時間は平均40.5分で重篤な合併症はなかった。疼痛は術前VAS83、最終20mmと有意に改善した。ADL(生活自立度)も術後有意に改善した。続発性骨折を19%に生じた。
【考察】OVFで圧潰が進行する症例では時機を逸するとBKPが困難となる可能性がある。予後不良が予測される場合は早期BKPが有効である可能性が示唆された。
31.離床後も疼痛の強い骨粗鬆症性椎体骨折には早期にBKPをしたほうがよい
 
社会医療法人青洲会 福岡青洲会病院 整形外科1、自衛隊福岡病院 整形外科2
 
酒井 翼(さかい つばさ)1、佐々木 大雄2、松本 淳志1、泉 秀樹1
 
【はじめに】骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対する早期BKPについてはまだ一定の見解はない。我々は受傷後2週以内という早期にBKPを行うことが有効なのかを検討した。
【対象と方法】入院加療を行なったOVF患者242例のうち、画像上の予後不良所見を認め、受傷後10日目のNRSが5以上で2週以内にBKP施行した28例とした(早期群、平均年齢84.0±7.3歳)。対照群は受傷後4週以上経過してからBKPを行った18例とした(待機群、平均年齢76.5±7.2歳、有意差あり)。
評価項目は、術後4週時にADL低下した症例の割合、入院中の内科合併症発生率、術後3が月以内の新規骨折発生率、術直前と術後4週時のNRSとした。
【結果】ADL低下した症例は早期群で6例(21.4%)に対し待機群は3例(16.7%)、入院中の内科合併症はそれぞれ12例(42.9%)と11例(61.1%)、新規骨折発生は6例(21.4%)と5例(27.7%)、術直前NRSは7.0±1.5と6.5±1.4で有意差はなかったが、術後4週時NRSが0.9±1.2と1.7±0.8で有意差を認めた(p=0.03)。
【結語】術後4週時の疼痛のみ有意差が出たが、早期群が有意に高齢であったことも考慮すると離床後も疼痛が強ければより早期のBKPは有用であることが示唆された。
32.胸腰椎移行部椎体骨折に対する早期BKPがJOABPEQに与える影響について
 
浜脇整形外科病院
 
竹内 慶法(たけうち よしのり)、大石 陽介、村瀬 正昭、土居 克三、浜脇 純一
 
【方法】H24年4月からH29年12月まででBKPを行った症例の中で受傷日が明確な127例を対象とし、その中の64例で比較検討した。受傷日から30日以内に施行した群を早期群、31日以降を通常群とした。受診時、術後、最終観察時における当該椎体の前壁、後壁の長さと前壁/ 後壁比、隣接椎体骨折、BKP部位の再圧潰の有無、セメントの充填量、術後3ヶ月と1年のJOABPEQを比較検討した。
【結果】早期群29名、通常群35名であった。隣接椎体骨折は早期群で4例、通常群で11例と有意に早期群が少なく(p<0.01)、BKP部位の再圧潰は早期群で7例、通常群で11例と有意に早期群が少なかった(p<0.01)。前壁/ 後壁比は早期群で術前0.61±0.13術後0.77±0.16であり、通常群は術前0.44±0.16術後0.77±0.16 であり早期群では椎体高が保たれ、それが維持されていた(p=0.02)。セメントの充填量は早期群6.00±1.08ml、通常群5.02±1.98mlと早期群が多かった(p=0.01)。隣接骨折や当該椎体の圧潰の発生率の差がJOABPEQに影響を与えるか検討したが、2群間で有意差はなかった。
【結語】早期のBKPは椎体高を保ち、隣接骨折を予防することができたが、JOABPEQには有意差を認めなかった。
33.骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKPの罹病期間別治療成績
 
JA広島総合病院 整形外科 脊椎・脊髄センター
 
山田 清貴(やまだ きよたか)、田中 信弘、橋本 貴士、平松 武、丸山 俊明、福井 博喜、藤本 吉範
 
【目的】近年、早期介入によりBKP の治療成績がより良好となることが報告されている。当科におけるBKPの罹病期間別治療成績を検討した。
【対象・方法】2011年から2017年の原発性骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKP初回施行例480例を対象とした。罹病期間を4週毎に4群に分類し、術後1年間の隣接椎体骨折およびPMMA漏出の有無を調査した。
【結果】術後隣接椎体骨折は57例(11.9%)に認めた。罹病期間別では、4週以内の早期介入群で術後隣接椎体骨折発生率が有意に低値であり、同群では術前椎体楔状角、椎体不安定性が有意に低値であった。PMMA漏出は100例(20.8%)に認め、4週以内の早期介入群で有意に少なかった。無症候性だったが脊柱管内(2例)や分節静脈(4例)への漏出は4~8週に介入した群を中心に発生していた。
【結論】椎体変形進行前のBKP早期介入群では隣接椎体骨折が有意に少なく、より良好な治療成績が期待できると考える。PMMA漏出も早期介入群で減少したが、早期介入例では静脈系への漏出に注意が必要である。
34.腰椎圧迫骨折後偽関節に対しBKP法を施行した5例の短期成績
 
熊本整形外科病院
 
米嵩 理(よねたけ ただし)、平川 敬、村上 直也、田中 一広
 
平成29年以降、胸腰椎圧迫骨折後偽関節に対し、Balloon Kyphoplasty法(以下BKP法)を施行した5例(男性2例、女性3例、平均77.6歳)の手術成績を検討した。偽関節椎体はTh12が3例、L1、L2 が各1例ずつであった。主訴は偽関節による不安定性に伴う腰痛4例、右大腿部痛1例であった。術後、術前の主訴は全例改善したが、男性1例を除く4例で術後早期の隣接上位椎体の圧迫骨折による背部痛を認めた。隣接椎体骨折は保存的に加療し、再度BKP法もしくは固定術を行った症例はなかった。最終経過観察時には全症例で一定の満足感が得られている。BKP法は椎体偽関節に対する低侵襲で有用な手術であるが、高度の骨粗鬆症患者に対しては隣接椎体骨折のリスクが高く、より良い骨内注入材料が求められる。
35.骨粗鬆症性椎体骨折を合併した腰部脊柱管狭窄症に対するballoon kyphoplasty併用顕微鏡視下後方除圧術の術後成績
 
広島市立安佐市民病院 整形外科・顕微鏡脊椎脊髄センター
 
橋口 直史(はしぐち なおふみ)、古高 慎司、藤原 靖、大田 亮、角西 寛、泉 聡太郎、吉田 友和、西森 誠、真鍋 英喜
 
【背景】骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)を合併した腰部脊柱管狭窄症に対しては後方除圧固定術が第一選択であるが、脊柱管狭窄症に伴う神経症状が主訴で狭窄椎間に不安定性の軽度なOVFを合併する症例に対しては治療方針に悩むことがある。当科ではこうした症例にBalloon kyphoplasty(以下BKP)を併用した顕微鏡視下後方除圧術を行っており、その術後成績を検討した。
【対象と方法】対象は9例(男7例,女2例,平均年齢75.7歳,平均観察期間5.1か月)で、骨折椎体はL1が3例,L2が1例,L3が3例,L4が3例,L5が1例で、椎体可動性(屈曲時―伸展時Cobb角)は平均5.5度であった。
【結果】平均局所後弯角は術前7.2度,術後5.8度,最終調査時7.9度であった。平均JOAスコアは術前11.8,最終調査時20.6で、平均改善率は32.4%であった。
【考察】本研究の結果、術後椎体の安定性と臨床症状の改善が得られていた。適応を厳選すれば、高齢者に多い本疾患に対しては有用な方法と考えられた。
36.Balloon kyphoplasty後の回復期リハビリテーション
 
医療法人ハートフル アマノリハビリテーション病院 リハビリテーション科1、JA広島総合病院 整形外科2
 
天野 純子(あまの じゅんこ)1、山田 清貴2、平松 武2、橋本 貴士2、田中 信弘2、丸山 俊明2、福井 博樹2、藤本 吉範2
 
【目的】回復期リハビリテーション病棟は2000年に初めて医療保険に創設された。現在、医療のフェーズにおける各施設での連携が進められている。今回急性期病院にてballoon kyphoplasty(BKP)を施行した患者の回復期リハビリテーションを経験したので報告する。
【対象】平成29年1月1日より平成31年1月31日までの間、JA広島総合病院整形外科にてBKPを施行されリハビリ目的に転院となった28名(男性12名、女性16名、平均年齢84.3歳)を対象とした。
【方法】以下の項目を診療録より後方視的に抽出、検討した。1)入院時FIM、2)退院時のFIM、3)併存症の有無、4)栄養状態
【結果】1)入院時平均FIMは84.57点、2)退院時の平均FIMは102.64点であり、入院時・退院時の間では有意差が認められた。3)併存症を有する症例は27名、96%であった。4)入院時Alb値が低値であった症例も全例、退院時にはAlb値は改善していた。
【結論】急性期病院における全手術症例の中には自宅退院が困難であり、リハビリ目的に回復期リハビリテーション病棟に転院となる症例があるが、回復期リハビリを実施することによりADLや栄養状態は改善し在宅復帰が可能になる事が示唆された。
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